第24回 約束(プロミス)エッセー大賞

過去の受賞作品

2016年
第21回入賞作品

グローバル賞

約束 ノイマー プーワドン(32歳)

 「約束」という言葉を聞いたとき、私は思い出しました。「お父さん、心配しないで。ぼくがお母さんを守るから。」私は父に約束しました。
 私の父は三年前に亡くなりました。父がいつも重労働してくれるおかげで、私たちは居心地がよかったです。毎日田んぼへ行って、私たちの稲をよく育てていました。父は仕事をやめて、私と兄に仕事を頼みました。それから父の健康は少しよくなりました。しかし、父は亡くなりました。父の葬式の日、私は空にいる父に「お父さん、心配しないで。ぼくがお母さんを守るから。」と約束しました。
 それから私たちは熱心に仕事をして、母を守りました。時間がたちました。今、兄は結婚して、子供が二人います。私はいい会社に入ることができました。「お父さん、見ている?」心の中で質問しました。もし父がいたら、どうなっていたでしょう……。時々考えます。
 この約束はずっと続いています。いつ終わるか、わかりません。しかし「終わるときが来る」と思うと、悲しくなります。ずっと続けばいいですが、それはできません。必ず終わるときが来ます。もし私が悲しい気持ちだったら、父も悲しいと思います。しかしもし私が幸せだったら、父も幸せだと思います。約束を守る最後の日まで私がいっしょうけんめいこの約束を守るのを、父は見ていてくれると思います。