第23回 約束(プロミス)エッセー大賞

過去の受賞作品

2018年
第23回入賞作品

プロミスお客様サービスプラザ賞

未来の自分に誓う 三原 梨央(16歳 高校生)

 私には、未来の自分との約束がある。
 未来の自分との約束とは、「夢を実現させる」ことだ。私の夢は、「小学校の先生」になることである。私がこのような夢を持つきっかけとなったのは小学校六年生の時である。それまでは将来の夢すら決まってもいなかったし、考えてもいなかった。私は担任の先生に強い憧れを抱いたのであった。何をやってもうまくいかない自分がいる。特に水泳の授業は大嫌いだった。泳げない自分を周りから見られることが恥ずかしかった。だから、嫌なことからは全て逃げ出していた。嫌なことをやらない、つまり私は楽な方向にしかない「弱い自分」だった。そこから救ってくれたのは先生だった。
 先生は、何に対してもとても熱心だった。できないことは、できるまでずっと一緒に頑張ってくれる、本当に頼もしい先生だった。いろいろな人からも尊敬されていた。先生の特徴としては、やる時はやる、楽しい時は思い切って楽しむ、怒る時は誰であろうと容赦なく怒鳴り散らす、喜ぶ時は自分のことでなくても一緒になって喜んでくれる。「喜怒哀楽」がはっきり分かる先生だった。
 先生は私に伝えた言葉がある。この言葉で私は「弱い自分」から抜け出すことができたのかもしれない。先生は言った、「苦しいことから逃げる人は好きではない、どんなに苦しくても絶対にやめない人になってほしい、できるから言うんだよ、あなたならできる、あなたしかできないんだよ。」と。私は四年前の言葉を今でも鮮明に覚えている。この言葉を伝えられてから私の心は変化していった。大嫌いだった水泳も、「泳げない自分が嫌、泳げるようになってやろう」という気持ちを持つようになり、毎日練習をやり抜いた。時にはしんどさのあまり涙を流すこともあった。だけど、私は先生のおかげで流した涙の分以上に「強い自分」になることができた。水泳以外でも先生には、たくさんたくさん助けてもらった。私は先生が大好きだ。そして自分も先生みたいになりたいと思い始め、この夢、未来の自分との約束を誓う。
 小学校の先生になることは簡単ではない。コミュニケーションを取れないといけないし、弱気になるようなことも言われるだろう。だからこそ、責任感・精神力などが強くなければならない。今の私はまだまだ未熟である。けれど、未来の自分はここからだ。
 現在、私は高校一年生である。部活動を通して、精神力を強くする。厳しいことが多い。やめたいと思うこともある。しかし、ここでやめてしまえば、夢は実現できない、約束も途絶えてしまう。だから私は、伝えられた言葉は糧に毎日毎日少しでもいいから、必ず前に進んでいく。責任感は学校生活を送るうえで、与えられた仕事をきっちりこなしていく。今からできることはいくらでもある。
 まずは、高校生活を送りきって、大学生活につなげていきたい。大学は教育専門の学校へ進学し、夢との距離を近づけていきたい。そのためにも、勉強することはもちろん、一人の人間として当たり前のことを当たり前にする。周囲に気配り・目配り・心配りを意識づけて行動する。
 私は未来の自分に誓う。必ず「小学校の先生になる」と。憧れの先生のように。私はどんなに苦しくても、必死に顔を上げて胸を張る。夢までの道のりはまだまだ遠い。一歩ずつ、一センチメートルずつでもいいから近づけていく。私の未来に満開の花がたくさん咲くかのように。私は先生の言葉をいつまでも忘れない。何かあった時はこの言葉を思い出し、逃げる自分にならないようにする。自分の未来は自分にしか決めることができない。私の未来は明るくなるだろう。先生としても一人の人間として立派な姿が今にも想像できる。明日のため、そして未来のために、一日一日を大切に過ごしていく。
 「私は約束を守る」。